DEFCON 1


  日々悪化する世界情勢を背景に、陸上の兵器体系は大きな変化を見せていた。

  レールガンもしくはサーマルガンと、奮進式徹甲弾(ロケットアシスト砲弾)の登場により、MBT(Main battle tank、主力戦車)同士の最大直接砲戦距離は瞬く間に一万メートルを超え、その圧倒的な破壊力で地上の戦闘を支配している。

  更に先進諸国の戦闘部隊では、ほぼ全ての兵士が増力機構付の動甲冑を身に纏い、従来型の歩兵とは、比較にならない戦闘力と機動力を手にしていた。

  陸上兵器体系において、五〇トン級のMBTが主力兵器である点に変化は無かったが、機動歩兵の戦闘力は無視出来るものではなかった。

  各国の陸軍では、機動歩兵に対抗するため、対機動歩兵用戦闘車両及び支援兵器を開発していた。

  AEやMA、ランドメイトなど、様々な名前があったが、人はそれを、ただ『アーマー』と呼んだ――。




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