| 「真央は優しいわ。それに人の気持ちをはぐらかすのが得意。きっと、それは、あなたが他人の気持ちに、人一倍敏感だからだわ。そんな優しさは損をするだけなのに……」 気が抜けたようになって、真央の隣りに寝転ぶハル。 「ハルも優しいわ」 「やめて、もう怒って無いわ」 「本当に?」 「ええ、誰かさんのおかげでね? それより、身体は大丈夫なの、なんともないの?」 「……疲れてただけよ」 「本当に?」 「本当よ、感染症の検査だって受けたのよ? 天下のFD製薬が行った検査なんだから、ウチ……。あそこで何にも出ないんだから、CDCでやってもおんなじよ?」 「……USAMRIIDとかね?」 何が楽しいのかクスクス笑い出す二人。たったコレだけで、頭痛の程度は随分軽く感じる。 ハルが笑ってくれた。 「ねぇハル、私、無職になっちゃったわ? 子供が産まれるのに、大変……」 |