| 流石は、ハル。 「……バイオ企業……」 ハルはたったこれだけで真央の妊娠と失職の両方を察してしまったらしい。 「畜生! バイオ企業なんて糞食らえよ! 目障りよラーマ! コイツを何処かに片付けて!」 汚い言葉なのに、ハルが言うとまるで祈りの言葉みたい。 ……涙がでそうだわ。 真央は、ハルがいてくれて良かった、と、心の底から思う。 愛してるわハル。 ハルは素敵よ? インドの伝説の主人公であるラーマを、顎でつかっちゃうんですもの。 ハリファ・ゴーパラクリシュナン……。 なんて素敵な名前なんだろう? ふふふ、神様のクリシュナは男だけど、ハルは本当に女神様みたいだわ。 「なにを笑っているの真央!」 怒らないでハル。 真央は手を伸ばしてハルの頬に触れて言う。 「ハルは優しくて綺麗で、本当に素敵。いつか、私にも、ビンディ付けさせてくれる?」 ハルは自分の頬に触れる真央の手に、そっと手を重ねて目を閉じる。 |