BVR
実際には一本一本の管は収縮していない。
膨らんだだけなのだが、もう一度、こんどは電気を流してみよう……こちらも同様収縮したのが見えたかな?
これも実は収縮していない。
温められた水が水蒸気になって膨張しただけだ。
実に単純な仕掛けだろう?
これを縒り合わせる事で、圧搾空気及び電力で作動する筋肉に見立てた訳だ。
柔軟で強靭、しかも非常に安定していて何より軽い。
その気になれば内燃機関としても使えるし、最近の物はイオン導電性高分子ゲルを使っている物もある。
このたった一本の炭素チューブによって、産業機器はもちろん、世界の家庭用ロボットは爆発的な発展を遂げた。
何より最も大きな影響を受けたのが――……アーマー?
……悪く無い答えだ。
陸軍の装備でもいいだろう。
たとえば枢軸の軍隊から一般的な、いわゆる「普通科歩兵」が消えるまで、僅か二年しかかからなかった。
今では枢軸の陸軍兵士は全て増力機構付きの動甲冑を着た機動歩兵であり、消防や警察の特殊部隊や――時間か。
……次回は――あ……夏休み明けか。
課題のレポートを忘れないように。
……なにか質問は?
無いかな?
それでは――。
……最後の夏休みを楽しみたまえ!