BVR

  軽い笑いの応酬を適当なところで切り上げ、厳しい表情で全員を見回す指揮官。

「いいな、空港設備と民間機は傷ひとつつけるな。民間人もだ。JG、左翼は無理に維持する必要はない。何かあったら即座に後退しろ」

「サム、突入は任せる。後からディナのアーマーも出るからな、遅れると獲物が無くなるぞ? 以上だ、何か質問は?」

  同時に全ての動甲冑がそれに応えた。
  ある者は雄叫びをあげ、ある者はコッキングレバーを引き、ある者は弾倉を叩き、ある者はゴリラの様に胸の増加装甲を叩き、またある者は親指を上げた右手を突き出す。

  指揮官らしい男はそれに、現代の枢軸軍どころか、WWU時のドイツ陸軍もしくは日本帝国陸軍でも見本にしたがるであろう、見事としか言えない陸軍式の敬礼で応える。

  ――そして、後方の火力陣地から発射された砲弾の飛翔音が響き始めた。

「行動開始!」




拍手する