BVR

  実際アーマー同士の格闘戦でもした日には、あっという間に借金地獄(なのに状況次第で頻発する)だ。

  ミニガンの弾薬が機動歩兵装備から融通して貰えていなければ、こんな辺鄙な戦場では赤字になりかねないのである。

  とにかく、この手の機動兵器は金食い虫なのだ。
  稼げる時に稼がなくてはやっていけない。

  索敵画面上の二〇を超えるHVT(=Hi Value Target、傭兵にとっては文字通りの高価値目標である)を確認したディナの瞳が妖しく輝く。

「――全部私達が頂くわ。いくわよラケシス!」

  ディナの、いや、ディナ達の仕事はこれからが本番のはずであった。




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