DEFCON 1
矢沢貴志、三菱商事、サンパウロ支局のお偉いさん、多分五0代。
西川治樹、高崎ケミカル――紡績関係の営業らしい――三0代後半から四0代前半。
篠原洋一、TWAという小さな(と本人が言う)貿易関連企業の社長らしい。46才。
増田修、南海貿易の南米営業課の係長。三〇代後半?
高橋道彦、B&Kという総合食品メーカーの南米総括部長。五〇代?
金田恭子、B&Kの部長秘書。三〇代前半だろう。
最後は学生の坂下久美と正樹。
正樹達学生と伊丹以外は、全員仕事で北米に向かうか、南米に向かうかしている途中で巻き込まれた事になる。
自己紹介がおわり、各自が仕入れたちょっとした情報なんかを披露しあったが、どれも信じられないような話ばかりだった。
噂では北米に向かった航空機の中には燃料不足から、強引にアメリカ国内に向かわざる得ない機体もあって、そうした機には撃墜されたものもあるらしい。
民間機を撃墜?
まさか、いくらなんでも……?
と、やはり正樹には信じられなかった。
「まあなんにしても伊丹さん、私はなんとか家族に連絡がとりたいんだがね?」