Prologue
もう一機は密林の地雷原のど真ん中で立ち往生。機動歩兵の対物ライフルによる十字砲火を浴びて伏せている。
脅威判定は高いが――射撃の合間を縫って移動しようとところを、更に別の方向からの攻撃を受けバランスを崩した。
駆けつけてきた味方の三メンズのチームが、倒れているアーマーに向けて携帯ミサイルを発射した。
終わりだ。
近代戦では、移動出来ない状態で自分の位置を暴露した者から倒されてゆくのだ。
……残りは一機。
無線封止を解除したためだろう、敵パイロットはどうやら指揮車両のホバーを発見したらしい。
敵装甲歩兵が、全速力で正樹が隠れている方へと向かってくる。
距離二一七
ぐんぐん距離が詰まる。
米国製の旧式アーマーだが、パワーも防御力も向こうが上。
一撃で倒さなくてはこちらが危ない。
機体のリコメンドは対物ミサイル。もしくは対物ライフルによる三連射。
距離一三二
熱源反応がいきなり数百倍にも跳ね上がり、敵アーマーがさらに加速。
つまりターボファンエンジンのアフターバーナーに点火したのだ。