| なんでかな? 頭が痛い――。 「……痛たた、ねえハル、頭が痛いの。痛み止めをとってもらえる?」 大丈夫、今度はちゃんと英語だったわ。 「いや、ハルはそこにいてくれ、私が持ってこよう、何処にあるんだい?」 朴さんも優しい。 「バスルームの棚の中にあったはずよ」 答えたのはハル。 頭が痛いのに、悲しいのに、みんなの優しさに微笑みがもれる。 「なに? どうしたの真央?」 「『ううん――』なんでもない、ちょっと嬉しかったの。こんなに心配してもらえるなんて思ってなかったから――」 「ふざけないで!」 真央の手を握り締めて叱りつけるハルに、真央は思わず顔をしかめてしまう。大きな声を出されると頭痛に響くのだ。 「……ごめんね、ハル。でもあんまり怒らないで、本当に頭が痛くて」 「その前に何か食べさせた方が良くないかね?」 これはロイ。 |