| 無理矢理吐いたせいで咽が焼け、声が出せない。優しく背中を擦るハルに頷き、蛇口を指差す。 ごめんハル、お願い、水が欲しいの……。 「なに? お水が欲しいの? 直ぐに持って来るから、動いちゃ駄目よ?」 ハルは優しい……。 ハルが持って来てくれた水を飲み干し、もう一度吐く。 「……ねぇ真央。ちょっとプライベートな質問しても良い?」 ハルにしろニナにしろ、私の周りの女性はどうしてこれほど鋭いのかしら……? 「多分答えはイエスになると思うわ。……ごめんねハル、身体に力が入らないの、ベッドまで連れてってもらえる? アトムじゃ私の事を支えきれないのよ……」 慌ててラーマを呼びつけ二人? で身体を支えてくれるハル。 「ねぇ真央? 彼氏は知ってるの?」 これには首を振るしかない。 真央自身今日初めて知ったのだから。 「……FD製薬のロゴよね? この書類って紙でしょう? それに荷物は私物よね?」 「そう」と頷く真央。 |