Minus 424
建材としては剛性が足りないが、この株はもしかしたら将来的にはテラフォーミングにも使えるし、制御可能であれば地球の二酸化炭素を固定して、温暖化対策としても利用可能かもしれない。
化ければ会社のドル箱と成りうる株だった。
現在地球が多少冷えているのは大戦で舞い上がった大量のチリと、日本とフィリピンで発生した大噴火によって舞い上がった灰による冷却効果が残っている為であり、決して温暖が止まっているわけではなかったのだ。
「――お願い、今どうなっているのか教えて?」
怒られるのを覚悟で言った真央だったが、チャンは逆ににっこりと微笑み答えた。
「うれしいよ、君にそんな所があって。君は僕の友達だ、幸せになって欲しいと思ってる」
「ありがとう」
「さぁ仕事だ、ちょっとハードだぞ? なんせ三週間、出向含めて三ヶ月近いからね?」
「……随分遅れちゃったわね?」
「そうさ? 頑張ってくれ。……しかし、僕はどうせ三日もすればここが恋しくて帰って来ると思ってたのにな、……あ、多分賭けはニナの一人勝ちだなぁ……」
半分独り言のように言いながら、様々なデータやリアルタイム画像を、壁面モニタに呼び出してゆくチャン。
それを柔らかく睨みつける真央。