Minus 426

「これ? 僕にはどの事を言っているのか全然わからないよ?」

「コレ、コレも……全部!」

  言いながらアクセサリーを指指し、更に車を示す真央。

「気に入らなかったのかい?」

「違うわ、こんなに高価なものをどうしたのかって聞いているの!」

「どうしたって? ソレは買ったんだし、車は借りたんだけど?」

「ジョン……?」

  全くわからない様子のジョンを不思議そうに見つめる真央。

  コンポーネントからシャンパンの小瓶を取り出して封を切り、グラスに注ぎながら答えるジョン。

  ……このグラス、クリスタルだわ! シャンパンもっ、合成じゃない!

「……ジョン? 貴方は何者なの? 私の知り合いでこんな事して、破産もしないで済む人はひとりもいないわ? ……正直言って嬉しいけど、それ以上に驚いてるのよ」

  真央は怒りを持続できなかった。
  そもそも本当に怒っていたのかすら怪しくなっている。

  訝しげな様子に変わってしまった真央とは対称的に、なにやらやっと理解出来たと言わんばかりのジョン。



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